農業環境工学関連5学会2018年合同大会

シンポジウム

ハイレゾ[生育+労務+環境]情報による農業生産と情報セキュリティ

  • 日  時:平成30年9月12日(水)13:30~17:00
  • 場  所:愛媛大学農学部 大講義室(愛媛県松山市樽味3丁目5-7)
    ※収容人数に限りがありますので、立見をお願いする場合もあります。

開催趣旨

AI・ロボット・ビッグデータ・IoT等の先端技術の社会実装が進むなか、農業生産においてもこれらの先端技術が急速に普及しつつある。特に、近年のセンシングデバイスの低廉化とネットワーク環境の充実を背景に、生育・労務・環境に関する高時間分解かつ高空間分解の多元的農業情報(ハイレゾ農業情報)がわが国のみならず世界的にも取得され始めた。これらは、ユーザビリティの高いウェブアプリケーションを介して生産者に提供されるだけでなく、この情報に基づいた生産者のアクションまでもが情報化の対象となっており、「農業生産の有様」が完全に情報化される未来も遠くない。また、生産現場で取得されるハイレゾ農業情報は、流通・小売り・消費者といったサプライチェーンのあらゆるステークホルダを対象とした新たな価値を創造する可能性を秘めており、さらなる発展が期待される。一方、集約されたハイレゾ農業情報は極めて高い価値を有する知的財産であるため、その保護については特段の配慮が必要となる。また、ネットワーク化・自動化された農業生産システムの脆弱性についても多面的に議論する必要がある。 本シンポジウムでは、農業生産におけるSociety5.0のの実現に向け、農業生産情報の現状と展望、さらにはそのセキュリティのあり方について議論する。

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 開会の挨拶:仁科弘重(愛媛大学 理事・副学長・社会連携推進機構長、植物工場研究センター長、大学院農学研究科教授、日本学術会議 会員・農業生産環境工学分科会委員長)

    第一部 ハイレゾ[生育+労務+環境]情報による農業生産
  1. 「多元的生体情報が可能にする太陽光植物工場における生育の完全把握」
    高山弘太郎(愛媛大学 大学院農学研究科・植物工場研究センター 教授、豊橋技術科学大学 特任教授)
  2. 「Imaging applications for grading and vegetation analysis in Dutch agriculture」(オランダにおける画像計測技術の農業利用)
    Dr. Wouter Bac(TechNature B.V. Vision & Robotics specialist / Director[オランダ])(英語:スライド上に訳)
  3. 「露地・施設園芸生産に情報を貢献させるポイント」
    岡田邦彦(国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 野菜花き研究部門 領域長)
    第二部 農業生産と情報セキュリティ
  1. 「IoT、ビッグデータ、AIと法」
    林 秀弥(名古屋大学大学院法学研究科 教授)
  2. 「農業データ連携基盤(WAGRI)」
    神成淳司(慶應義塾大学環境情報学部 教授、WAGRI会長)
 総合討論(パネリスト:講演者、コーディネータ:高山弘太郎)

 閉会の挨拶:大政謙次(東京大学名誉教授、日本農学アカデミー会長)

 司会:上加裕子(愛媛大学大学院農学研究科講師)

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